10月20日
15:00～16:30

松野 啓太 
北海道大学 人獣共通感染症国際共同研究所 講師

マダニ中の多様なウイルスと新興感染症

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招待コメンテーター

有川 二郎 教授
長崎大学 バイオセーフティ管理監室 バイオセーフティ管理監 　 

マダニは野山に潜んで動物やヒトから吸血し、さまざまな病原体を媒介する節足動物です。近年、マダニ中にはこれまで知られている以上に多種多様な未知のウイルスが存在していることが分かってきました。私たちはウイルスを属レベルで網羅的に検出する系を開発し、マダニ中の多様なウイルスの全容解明を目指しています。また、ヒトや動物がマダニ刺咬後に原因不明の熱性疾患を呈した症例から、新興感染症の原因となるウイルスの探索を行なっています。本セミナーでは、泥臭いウイルス探索の現場をご紹介できればと思います。

松野 啓太 
北海道大学 人獣共通感染症国際共同研究所 講師

2007年北海道大学・獣医学部卒業。同・人獣共通感染症リサーチセンター（現・人獣共通感染症国際共同研究所）において2011年に博士（獣医学）を取得。2011年から2014年まで米国・NIAIDにおいて、研究員として出血熱ウイルス・ブニヤウイルスの研究に従事。ダニ媒介性ウイルスと出会う。2014年に北海道大学・獣医学研究院の講師として着任し、2019年から現職。主な研究代表プロジェクトは、科研費・基盤B(2019-2022年)、AMED新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業(2022-2024年)など。